てぃーだブログ › 福,島ぐらしブログ2 › 音楽 › 「ラヴァーマン」,いい

2015年06月28日

「ラヴァーマン」,いい

2015年6月27日(土)

オリジナルラブの新譜「ラヴァーマン」を車のなかでずっと聴いている。

ここ数年で,いちばん好きなオリジナルラブかも。
「結晶」,「風の歌を聴け」,あたりの疾走する若さと,20年の年月の成熟とが,いい感じでブレンドされていて,聴けば聴くほどせつなくここちよい。
ひさしぶりに金管が入ったのも,鍵盤が入っているのも,いい。
田島君の声は金管に合っている,というのは私の以前からの主張である。というか,声の出し方が金管的なのだ。だからピアノとも合うんですよね。
アルバムでは弦の音はプログラミングのようだが,生の弦も入るとさらにいいと思うなあ。

表題曲「ラヴァーマン」は,FMで流れたのを初めて聴いた時、8年の構想と田島くんが語っていて、そう思って聴くとなるほどプレ震災とポスト震災の世界の転換が歌われている。
そういう風に聴いてもいいし、ラブソングとして聴いてもいい。「恋する彗星」と「テンダーラブ」あたりの系譜上にあると言ってよいだろう。
2曲めの「ビッグビッグサンキュー」は切ない別れの歌で、サザンロックっぽい泥臭い感じにサックスがねっとりと絡んでたまらない。こういうのも、書くようになったんだなあ。
「サンシャイン日本海」は,新潟地元アイドルのねぎっこのために書いた曲らしい。ねぎっこって。「あまちゃん」のGMT47みたいな感じ?田島君と仲良しの木暮晋也のヒックスヴィルもアイドル「でんぱ組」のために書いた「くちづけキボンヌ」を新アルバム「Welcome Back」でカバーしていて,そこは二人の活動が重なる。アイドル提供曲だからあえて,なのか,田島ひとり演奏でスカスカしたアレンジなんで,最初はそれが安っぽく感じられたが,女子コトバの歌詞を重厚な演奏にのせたらかえって異和感,かな。何度も聴くうちに田島君が「大好きなアナタと」と歌うのも,かわいらしく聞こえてきた。
「クレイジアバウチュ」も「ラヴァーマン」と同じく,田島君得意の一直線ラブソングだ。
「99粒の涙」。これは「街男,街女」におさめられた「ひとりぼっちのアイツ」の続編でしょうね。音の感じやメロディーもつながりを感じるし,ジントニック,とか,ひとところにとどまらない「あいつ」とか,内容も。ただ今回,「残ってゆく者は寂しげ 残らない者は楽しげ」と歌う田島君自身はどっちの立場で歌っているのだろうか。
「希望のバネ」についてはライブの感想に書いたように,とても心に響く応援ソング。「ひとりでいるときは 力を溜めるのさ」と歌うのは,田島君自身のこのところの活動のありかた~ひとりソウルショウのようなひとりの活動と,アルバムやバンドツアーという集団で行う活動を織り交ぜていることを表現している感じもある。

ライブで真城めぐみさんのコーラスがとてもよかったと書いたけど,これからも,アルバムで,女声コーラスを入れたらどうかな。
田島君自身「ジェンダー」で,

ジェ,ジェ,ジェンダー
おれだけじゃ
独りじゃ
半分しか世界がない
足りない

って歌ってるじゃないですか。

それにしても,じぇ,じぇ,って,「あまちゃん」の先を行ってましたね。





同じカテゴリー(音楽)の記事
オクラ素麵
オクラ素麵(2016-06-29 08:56)


Posted by ボブ・マリ at 19:15│Comments(0)音楽
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。